風雅乃絵姿~時代衣装変身体験と女一人旅~

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京都市平安京創生館さんにて袿の衣装体験をする事に・蘇芳色衣装編。(2015年11月21日)

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2015年11月21日、平安装束の衣装体験の趣味繋がりの友人や知人の体験談を見ていて予てより気になっていた京都市平安京創生館さんにて袿の衣装体験をしてまいりました。 こちらの場所は評判としては良い所になっていますが、どの部分が良いのかと言う事が気になった場所になっています。

衣装体験の概要

体験日:2015年11月21日

時間:12時15分から12時45分

京都市平安京創生館さんの袿

体験料金:無料

衣装の内容について

平安時代の女性の常装を設定しての袿姿。

小袖:白色

袴:緋色の長袴

単:萌黄色

袿:蘇芳色

実際に衣装を着て

京都市平安京創生館さんは京都アスニーの1階に存在していて平安京の復元模型や平安時代の建物の模型が展示されていますが、それらの展示物が置かれている所の隅の方に体験コーナーと題した所が設置されていて、袿や狩衣の衣装体験が出来る場所が置かれています。

こちらの記事を編集している2025年5月の現在では体験コーナーの位置や衣装体験で着られる袿や狩衣の仕様が変更されていますが、基本的には2015年11月の当時と2025年5月の現在でも違いの無い物になっています。 袿や狩衣と言った平安装束は衣桁に掛けられていてそこから取り出して自由に着付けての仕様になっています。

最初に衣桁から袿と単と緋袴と白小袖を取り出して、着付ける順番に並べてから衣装を着る事になりました。 こちらの学術施設の場合では衣装を着る動作も学ぶ設定の物になっていますので、案内板に衣装の着付け方が書かれていましたがその通りに衣装を着る事になりました。

まずは白小袖を着る事になります。 肌着姿にまで脱いでから白小袖を着て腰紐で結んで衣紋を整える形になります。 腰紐で衣紋を整えてからは帯が用意されていましたのでそれを結ぶ形になりました。 用意されている物に関しては変身店や装束店で置かれているような平安装束の下着と同じ設定になっています。

白小袖を着てからは緋色の長袴を穿く事になりました。 袴の設定がある学術施設系の衣装体験は珍しいのですが、それも長袴ですので仕上がりが本格的な物になっています。 長袴を穿いて前側に少し余裕を持たせた状態で長袴の帯を結ぶと良い仕上がりになりますが、この点ではおひとり様での訪問でしょうか長袴に余裕を持たせる事が出来なくてそのまま後ろに引き摺られたような雰囲気に仕上がってしまいました。

白小袖を長袴を着てからは単を着る事になります。 単は萌黄色の物でしたが、衣装体験用の単としては良くある色の物でこの点では無難な色の設定であるのかなと思いました。 緋色の長袴に合わせる事を考えると萌黄色の単がどの年齢層の方にも似合う色であるのかなと感じさせられました。

単を着てからは袿を着る事になりました。 袿は2015年の当時では3枚ある中から2枚が体験用として置かれていますが、そのうちの1枚である蘇芳色の袿を着る事になりました。 赤色では無くて蘇芳色であると言うのが微妙な色の設定の違いであるとは言え有り触れた色の設定になっていないと感じさせられました。

細かい衣紋を整えての衣装の着付けとしては完成になります。 完全な着付けを求められる方には変身店や装束専門店に行かれる事をお勧めしますが、着物の着付け、浴衣が自力で着られる位の技術力があればそれなりにきちんと仕上がります。

檜扇は持具として用意されている物をそのまま使う事にしましたが、こだわりがある場合は自前の檜扇を持たれても良いのかもしれません。 檜扇は高価な物ですので自前の物を持たれる方は少数派ですが扇系の物は持っていても減価償却の面では早期に出来ますので個性を出したい方にはお勧めの物になります。

この衣装体験の内容で無料の物になります。 遠方の方の場合では交通費と宿泊費が掛かりますが、近場の方にはかなり美味しい内容になるのかなと感じさせられました。 無料で事前の予約の設定がない為に休日の場合は待ち時間が発生する場合もありますが、平日や休日でも午前中であれば比較的空いている状態で衣装体験をする事が出来るであろうと思っています。

メイクの設定

メイクに関してはセルフメイクの形で予めメイクする形になっていますので口紅以外の物は自宅でメイクして体験前に口紅を塗っての対応になりました。 ファンデーションのベースメイクになっていますが、市販品のファンデーションで色目としては明るめの色を塗っている形です。

ファンデーションは普段使う色よりも1段階程度白めの色の物を使っていました。 自宅を出発した時点では口紅はナチュラルカラーの物を塗っての物でしたが、目元は既に派手な状態になっていた為に移動中では目立つ物であるのかなとも感じさせられました。

メイクが派手であるのか、口紅を派手に塗っているのか分かりませんが、無料で体験出来る衣装体験と言う事を考慮すると写真の仕上がりの意味での完成度としては高い物になっていたのかなと思います。 学術施設系の衣装体験であると言う事で特別な照明器具の設定はありませんので撮影した写真は画像編集ソフトで明度の調整をした方が良いのかなと感じています。

小道具の設定

小道具として用意されていた物としては袿の持具になっている檜扇のみになっています。 この時は小道具を何か持参すると言う考えがなかったので何も持参しませんでしたが、実際には造花や神楽鈴のような嵩張らない系の小道具であればそう言った物を持参すれば良かったのかなと感じさせられました。

特別な小道具が無く、持具として用意されている檜扇のみで衣装体験をしましたが、何とか15構図分を作り出そうとして檜扇を持って身振り手振りで構図を作った形になりました。 薬玉でも造花でも本当に何でも良いので小道具として何か持参するべき内容になってしまいました。

自由撮影

写真の撮影は着付けの手伝いをして頂いたボランティアスタッフの方にして頂く事になりました。 撮影時間としては約5分、立ちでの構図が約3分、座りでの構図が約2分でしたが手持ちのコンデジで撮影をして頂く事になりました。 この時にはおひとり様での訪問でしたのでご厚意でボランティアスタッフの方に撮影をして頂きましたが、通常は撮影係の方を連れての撮影の形になります。

立ちでの構図と座りでの構図を両方合わせた撮影枚数としては約20枚になりました。 無料での衣装体験であると言う事で限られた時間を生かしながら立ちでの構図や座りでの構図と言う感じで手早く撮影をして頂く形になりました。 髪型こそ地毛をアレンジした垂髪でしたが、平安時代の設定の時代衣装の一つである袿の衣装体験が出来て良かったです。

撮影用の小道具は少ないですが、脇息と言った設えの面では充実していて写真を撮影して頂くには良い物になっています。 袿姿ではありますが背景の設えもきちんと作られていて、平安時代の姫君を意識された感じで上品な色目に仕上がっているのでこの点では流石は京都品質の衣装体験であると感じさせられました。 無料でこの内容であるのならとても嬉しい衣装体験になっています。

まとめ

平安装束の衣装体験の趣味を通じて知り合った方からの情報で予てより気になっていて行ってみたかった京都市平安京創生館での袿の衣装体験ではありましたが、無料の衣装体験として見るにしてもとても良い内容になっていました。

袿も簡略化された物ではなくて単や袴も付いている皆具での状態でしたので事前にメイクをしたり髪型でそれなりの雰囲気を出していたら良い感じで仕上がるだけにとても美味しい衣装体験に感じました。

こちらの記事を編集している2025年の現在でも考えられないようなご奉仕的な内容ですが、2025年の現在でも存在している衣装体験の学術施設になります。 交通費と宿泊費のみで袿の衣装体験が出来たと言う事では旅行のついででの訪問であれば良い内容であるのかなと思いました。