初めての平安装束の衣装体験に関しての良くある質問。(その1)に続く形になりますが、平安装束の衣装体験をする事にあたって、どのような事を心掛けたら良いのかと言う事で今までの経験で良くあった疑問や質問をこちらのページでは紹介しています。 どの店舗や学術施設にも共通している一般的な事例をまとめてみましたが、細かい所に関しては店舗や学術施設によって微妙に異なります。(2025年4月3日改訂)
- 店舗系と学術施設系の衣装体験の違いは何ですか
- 学術施設系の衣装体験、常時体験出来るようになっていますか
- 学術施設系の衣装体験、メイクの面で意識したい所はありますか
- 店舗系の衣装体験、変身店と装束専門店での違いは何ですか
- 衣装が着付けられる途中の段階での写真を撮影して頂きたいのですが
- 白塗りメイクとドーランメイクの違いは何ですか
- 史実に忠実なメイクをして頂きたいです
- 垂髪のかつら、店舗によって仕様が異なりますが具体的な違いはありますか
- 平安時代を意識した背景の設えで撮影して頂ける場所はありますか
- 持っていたら便利な物とは何ですか
- 図版に載っているような珍しい種類の平安装束の衣装体験をしてみたいです

写真は2019年1月に時代やさんで体験した十二単姿の物になります。 この時には頭の飾り物として天冠が付けられていますが、天冠に関しては私が持参した物になっています。 天冠は用意して頂く場合と持参する場合では追加料金の違いがありますが持っていたら便利です。
店舗系と学術施設系の衣装体験の違いは何ですか
店舗系の衣装体験の場合は高価な料金設定ですが本格的なメイクと衣装とかつらで時代衣装を着ている実感が感じやすいです。 学術施設系の衣装体験の場合はメイクやかつらの設定が無い為に安価な体験料金の設定になっていますが、本格的な平安装束の衣装体験の場合では体験出来る枠が希望者に対して絶対的に少ない為に体験の可否の抽選倍率が高くなる場合があります。
安価に体験出来るのは学術施設系の衣装体験、予約さえすれば確実に体験する事が出来るのが店舗系の衣装体験
学術施設系の本格的な平安装束の衣装体験は抽選倍率が高いですが体験料金としてはかなり安いので初心者の方にもお勧めです。 安く体験したいのであれば当選するまで根気良く待つ必要があります。 一方で予約さえすれば確実に体験出来るのが店舗系の衣装体験になります。 高価な料金設定になっている事もありますがメイクやかつらの設定があるだけに本格的な内容での衣装体験をする事が可能です。

学術施設系の衣装体験の写真と言う事でそう言った物を掲載しますが、写真は2017年8月にいつきのみや歴史体験館さんで体験した十二単の物になります。 こちらの学術施設の場合は事前の申し込みが必要ですが申し込みをしていると確実に体験出来る内容の物になっています。 学術施設系の衣装体験ではありますがこちらの十二単が黒田装束店さんの制作で仕立ての面ではきちんとされています。

店舗系の衣装体験の写真と言う事でそう言った物を掲載しますが、写真は2022年4月に時代やさんで体験した十二単の物になります。 こちらの衣装体験は店舗系の物であると言う事で予約をして時間通りに訪問をすると確実に体験出来る物になっていますが、学術施設系の衣装体験と比較すると体験料金が高額になる傾向があります。
両方の要素を持っている場所もあります

学術施設の業態で店舗系のメイクやかつらが付いた本格的な衣装体験と言う事でそう言った物を掲載しますが、写真は2017年1月に女人舞楽原笙会さんで体験した十二単の物になります。 こちらの学術施設の場合は店舗系の場所と同じように事前に予約をしての衣装体験になりますが、仕上がりはきちんとされていて背景の設えもきちんとされていて本格的な仕上がりになっています。
学術施設系の衣装体験、常時体験出来るようになっていますか
十二単と言った本格的な平安装束の衣装体験の場合は基本的には事前の申し込みが必要ですが、袿を羽織る程度の簡易的な衣装体験の場合は学術施設の営業時間内であれば常時体験する事が可能な場所もあります。 観光地の平安装束の貸し出しサービスもこちらの要素が強いです。

写真は2017年8月にいつきのみや歴史体験館さんで体験した袿の物になります。 こちらの学術施設は事前の申し込みをして衣装体験をする十二単や直衣の他には常時体験出来る袿があります。 袿は羽織る形式の物ですので中に着ている衣服が見える形になります。 この時は私が下着類を持参していた事があって平安装束の下着姿の上から袿を羽織っている状態になっています。
学術施設系の衣装体験、メイクの面で意識したい所はありますか
メイクに関してはその時の流行に左右される事が多いですが普段のメイクよりも派手目にメイクする事をお勧めします。 ベースとなる下地クリームやファンデーションの色は普段使いの物よりも明るい色の物を使うと良いです。 口紅も普段のメイクよりも派手目な物を使う方が良いです。 アイシャドウは立体的な仕上がりになる事を心掛けて、アイライナーも派手目に入れると視線が上に行って顔立ちが引き締まります。

写真は2024年12月にハクビ京都きもの学院銀座校さんで体験した十二単の物ですが、この時には普段よりも明るい色の下地クリームやファンデーションを使ってのメイクをしています。 眉毛の部分のメイクはその時その時の流行が出て来る所ですが、細過ぎる眉毛にせず適度な太さの眉毛を描く事を心掛けると照明機材で眉毛が見えなくなるような事にはならないです。
店舗系の衣装体験、変身店と装束専門店での違いは何ですか
店舗系の衣装体験は変身店の場合でも装束専門店の場合でも確実性のある内容になっていて、メイクやかつらの設定がされていて着付けの技術も高い場所が多いです。 その中でも変身店の場合は舞台映えするメイクで撮影時に照明機材での効果があって別人のような写真を撮影して頂けると言う写真の仕上がりを重視した内容の物になっています。 装束専門店の場合はメイクは変身店ほど舞台映えはしませんが平安時代を意識した背景の設えで史実に則っての着付けがされますが衣装の質としてはこちらの方が良い傾向があります。

写真は2017年9月に黒田装束店さんで体験した十二単の物になりますが、装束専門店であると言う事で衣装の仕立ての面や質の面ではかなり良い物になっています。 唐衣や裳の作りの面で他所の店舗を圧倒するような作りになっていると言いますでしょうか。 黒田装束店さんの作品をもっと気軽に体験したいのであれば、前述にもあるいつきのみや歴史体験館さんの十二単や直衣を体験しても良いです。
衣装が着付けられる途中の段階での写真を撮影して頂きたいのですが
学術施設系の衣装体験の場合は体験学習の要素もある為に衣装が着付けられる途中の段階での撮影に寛容な所が多いです。 変身店や装束専門店の場合では衣装が着付けられる途中の段階での撮影は店舗によって対応が異なる所があります。 撮影出来る場所に関しても基本的には写真のみで動画の撮影行為は禁止されている場合が殆どです。
白塗りメイクとドーランメイクの違いは何ですか
白塗りメイクは芸舞妓の変身体験と同様の鬢漬け油を顔に引く形でのしっかりとしたベースメイクの物になります。 仕上がりとしては白塗りになっていて芸舞妓の変身体験のメイクに近い場所もありますが日本舞踊系のメイクに近い場所もあります。 対してドーランメイクの場合は白塗りメイクのような真っ白感がなくファンデーションメイクよりは濃い仕上がりのメイクになりますでしょうか。 装束専門店のメイクはドーランメイクになっている場合が多いです。

写真は2014年1月に時代やさんで体験をした十二単の物になりますが、こちらのメイクは鬢漬け油を顔に引く形での白塗りメイクの物もあります。 仕上がりの面では芸舞妓の変身体験の時のように白い顔立ちの仕上がりになりますでしょうか。 日本舞踊や歌舞伎の女形のメイクにも通じている所があります。

写真は2019年9月に平安装束体験所さんで体験をした十二単の物になりますが、こちらのメイクはドーランベースのスティックファンデーションが塗られてのメイクになります。 装束専門店のメイクはこちらの方が主流でしょうか、また時代行列の世界で平安時代の女官役のメイクに対してもこちらの方法が主に用いられています。
史実に忠実なメイクをして頂きたいです
変身店の場合でも装束専門店の場合でも基本的には写真の仕上がりを重視する為に現代人の美的感覚に基づいてのメイクがされる場合が多いですが、一部の変身店の場合は自眉を潰して殿上眉を書いたり、口元を小さく描いたりと言った古代メイクと呼ばれるメイクを希望する事が出来ます。
垂髪のかつら、店舗によって仕様が異なりますが具体的な違いはありますか
垂髪のかつらの仕様の違いは釵子の有無、肩垂れの有無と言った物になります。 店舗によって用意されている物が異なりますがこの点は好みに合わせて店舗選びの基準にすると良いです。 釵子付きのかつらが用意される店舗は体験料金としては高めの設定になる傾向があります。 おすべらかしのかつらの場合は店舗ごとの仕様の違いは少ない傾向があります。

写真は2018年8月に時代やさんで体験した十二単の物になりますが、一般的な垂髪と言われるとこのような形式の物になります。 流れるような髪の毛が特徴のかつらになっています。 垂髪系のかつらの場合はこちらの形式の物が多く、垂髪と言われるとこちらの髪型の印象が強いのではと感じさせられます。

写真は2014年11月に黒田装束店さんで体験した十二単の物になりますが、こちらの店舗の垂髪のかつらの中にはこのような形で釵子の付いている仕様の物もあります。 釵子が付いていると豪華な雰囲気の物になりますが、釵子付きの垂髪のかつらは他の店舗でも体験出来る場合があります。

写真は2015年10月に時代やさんで体験した斎王代の物になりますが、時代やさんの場合では事前の予約をする必要がありますが、追加料金の設定で基本プランには無い特殊な設定の装飾品が付いているかつらをお願いする事も可能です。 時代行列の斎王代役と同じ設定の梅釵子心葉の装飾が付けられたかつらを依頼する事が可能です。
平安時代を意識した背景の設えで撮影して頂ける場所はありますか
装束専門店の場合は平安時代を意識した設えの部屋がある場合もあります。 写真館で良く見られるような無地の背景と違っていて立体的な作りになっている場合が多いです。 御簾や壁代や几帳や脇息と言った設えがある場所も存在しています。 変身店の場合でも几帳と言った背景の設えを希望すれば用意して頂ける場所もありますが、本格的な設えが希望の場合は装束専門店での衣装体験をお勧めします。 中には平安時代の建物を再現された所で撮影出来る場所もあります。

写真は2007年10月にえさし藤原の郷さんで体験した十二単の物になりますが、このような感じでNHK大河ドラマでも使われている平安時代を意識した建物の背景で撮影をして頂けるのが可能です。 こちらの衣装体験は学術施設と店舗の両方の要素を持っている内容になっています。
持っていたら便利な物とは何ですか
平安装束系の衣装体験の場合は他の和装系の衣装体験と似ている所もありますが平安装束特有の物もあります。 持っていたら便利な物は色々とありますが、主に、小道具に絡めての物と下着類に絡めた物があります。 どちらの物もより本格的な衣装体験に見せる為には役に立つ物になります。
扇系の小道具は持っている方が何かと便利です
学術施設系の衣装体験の場合は体験者の数が絶対的に多い為、何らかの小道具が修繕に出されている事がありますが、その中でも特に修繕に出されやすい物としては檜扇と言った扇系の小道具になります。 檜扇は工芸品の要素があるので高価な物もありますが持っていたらかなり便利で体験回数が多い場合は比較的短期間で元を取る事が出来ます。 蝙蝠扇の場合はメルカリ等の中古品を調べていると出品されている事もあってそう言った物を安く手に入れる事も可能です。
平安装束の下着の代わりになる衣類があると便利です
学術施設系の衣装体験の場合は衣服の上から袿を羽織るだけの内容の物や、衣服の上に狩衣をそのまま着るような内容の物もあります。 淡色系の無地のVネックのトップスは襦袢の代わりになるので便利です。 近年の和装風のファッションの流行の影響で、和風のフォークロア系のアパレルブランドの通販では着物風の襟のブラウスや濃色の切袴に似たような雰囲気の袴風のワイドパンツも販売されていますが、そう言った衣服を着ている場合では衣服の上からそのまま衣装を着ても自然な感じで収まります。
図版に載っているような珍しい種類の平安装束の衣装体験をしてみたいです
店舗系の平安装束の衣装体験の場合は基本的には十二単、細長、袿、白拍子装束、束帯、衣冠、直衣、狩衣が多いです。 それ以外の衣装を体験出来る店舗は少ないですが、物具装束や舞楽装束と言った珍しい種類の平安装束の衣装体験が出来る場所もあります。 珍しい種類の平安装束に関しては普段は店舗側に置かれていない場合がありますので、衣装の手配やかつらの結い変え等のオプションが発生する場合がありますが、1か月以上前から店舗側に問い合わせをして予約をすると体験可能な物もあります。

写真は2025年3月に女人舞楽原笙会さんで体験した物具装束の物ですが、事前の予約が必要ですがこのような感じの平安装束の図版に掲載されているような珍しい設定の衣装も体験する事も可能です。 物具装束の衣装体験をする事が出来る店舗は複数ありますが、店舗ごとに髪型の作られ方が異なっていて、そう言った物を見ていても単純に衣装体験をすると言う事に留まらずに体験学習に近い物になっているだけに見ていて興味が出て来る物になっています。