風雅乃絵姿~時代衣装変身体験と女一人旅~

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西陣織会館さんにて十二単の衣装体験をする事に。(2025年1月4日)

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2025年1月4日、西陣織会館さんにて十二単の衣装体験をしてまいりました。 西陣織会館さんは2024年に体験用の十二単が新調された事もあって興味を持っていましたが、幸運にも私の2024年の年末から2025年の年始の冬季休暇の時期に2025年の営業開始日が重なっていたと言う事で衣装体験をする事が実現しました。

衣装体験の概要

体験日:2025年1月4日

時間:11時から13時

西陣織会館さんの十二単

体験料金:19800円(税込・※2024年11月までの予約の為、2024年12月までの旧料金が適用)

写真追加料金:2500円

衣装の内容について

平安時代の女性の正装としての十二単姿。

小袖:白色

袴:濃色の長袴

単:萌黄色

五衣:紅梅の匂い襲ね

打衣:濃色

表着:朱鷺色

唐衣:紫色

裳:白色

裳の小腰:紫色

実際に衣装を着付けられて

2025年1月4日、西陣織会館さんにて十二単の衣装体験をしてまいりました。 最初に受付で予約している旨を受付のスタッフの方に話すと3階にあるスタジオにおられる衣紋者のスタッフの方と連絡を取られてから案内される事になりました。 実際にスタジオに到着すると、襦袢と足袋が用意されて下着姿になりましたが、下着を着てからは綿やタオル等で首の周りや胸周りが補整されて、その上から小袖ではなく袖無しで襟が付いている襦袢が着付けられました。 その後、メイクをして頂いてから十二単の着付けの開始になりました。

西陣織会館さんのウェブサイトを見ているとモデルが着付けられている十二単とは違う組み合わせの物が用意されていましたが、衣紋者のスタッフの方に聞いているとモデル用の物と体験用の物とは異なっていて体験用の物としては定期的に新しくされていますが、2024年に十二単が新調されてからはこの時に着付けられた仕様の十二単になっていると言う事が言われました。 衣紋者のスタッフの方が言われるには複数の十二単があるような事を匂わせられていましたが、実際に同時期に複数回の十二単の衣装体験をしていないのでその点では未確認事項になっています。

時期的な面で言えばこの年のNHK大河ドラマが平安時代を題材にした「光る君へ」であったと言う事でそれに合わせて新調されたのかなと感じさせられました。 「光る君へ」の放送期間中ではモデル用の十二単の展示もされていたそうです。 新調された情報に関しては衣装体験の趣味を通じて知り合った友人からの連絡で知りました。

2024年に新調された十二単は白小袖に濃色の長袴が使われていましたが、私が訪問した時には袖無しで襟が付いている襦袢が着付けられた姿で長袴を穿かせて頂いて、その後に萌黄色の単が着付けられたと言う事で、白小袖と長袴の姿での撮影をして頂く事が出来ませんでした。

その事もあって着付けの段階での撮影は単と長袴の状態から始まりました。 その後、五衣が1枚ずつ着付けられて行って段々と衣装の重さを感じさせられるようになりました。 

こちらの西陣織会館さんの十二単の着付け方は江戸時代の御再興装束の時代になってからのだんだん前の着付けられ方になっていますが、襦袢を着付ける段階でタオルや綿で体型を補整したと言うのが着物教室系の着付けになっているのかなと思いました。

萌黄色の単が着付けられて以降の着付けの順番としては、紅梅の匂いの襲ね色目の五衣が着付けられて、薄紫色の打衣が着付けられて、萌黄色の表着に赤色の唐衣が着付けられました。 紅梅の匂いの襲ね色目の五衣は1枚ずつ着付けて頂く形になっています。

衣紋者のスタッフの方が言われるには体験用の十二単の打衣や表着や唐衣は新調する際に色目を変えて注文されたと言われていますが、単や五衣は四季通用で且つ人気のある色目である萌黄色の単に紅梅の匂い襲ねの五衣を注文されたと言う事でした。 単や五衣の色目は同じですが、打衣と表着と唐衣が変わるだけで印象もまた違った物になるのかなと感じられました。

裳も唐衣に合わせて作られている物になっていて、小腰の帯の部分が紫色の唐衣と合わせられた物になっています。 十二単の素材は西陣織会館さんならではでしょうか、正絹の物になっていて1枚着付けられて衣紋紐が入れ替えられる度に重くなって来て肩に重量感が伝わって来ました。

全体的に紅梅の匂いの五衣に萌黄色の単を合わせると言う、時代装束を扱っている書籍に掲載されているような万人好みの色目の十二単に仕上がっていますが、流石は正絹の十二単なのか生地全体がとても重厚感のある物になっています。 表着や唐衣の色が他所の店舗や学術施設では余り見られない設定の物でしたのでこの点では伝統を重んじながらも新しい物を取り入れると言う精神が伝わって来ました。

五衣の襲ね色目と言う意味では王道的な紅梅の匂い襲ねではありますが、着付けられて行く過程で赤色の色目がどんどん濃い物になっていると言うのが感じさせられました。 襲ね色目を見たり実際に十二単姿が仕上がって行く過程を見ていると色彩感覚が養われますがそう言った物がある所が平安装束の衣装体験の魅力に感じました。 体験料金が安かった時代から衣装体験の趣味に目覚めていたら良かったです。

西陣織会館さんは私が初めて訪問をした2010年の当時の体験料金としては9800円でそれよりも前の時代は5000円であったと言う事を近年になって知りましたが、約15年の月日で体験料金がどんどん値上げになった所が現在であるのかなと感じさせられます。

後年になって他所の店舗や学術施設を含めて同じ紅梅の匂い襲ねの五衣の他の十二単を着る機会にも恵まれましたが、同じ襲ね色目であっても単や表着が異なると雰囲気もまた違って来ると言う事を知りました。

衣紋を整えて頂く作業も何もかも衣紋者のスタッフの方にお任せしての物でしたが、それでも着付けられた姿としてはとても良い感じの物になっていました。 打衣が略されている形の十二単も良く見ますが、こちらの西陣織会館さんではそう言った物もきちんと着付けられる設定になっています。

唐衣は裾を裳に入れ込んでの江戸時代以降の着付けの設定で仕上がられましたが、この点がNHK大河ドラマの「光る君へ」の十二単の唐衣の着付けと異なる所でしょうか。 唐衣や裳の形式は平安時代の当時と江戸時代以降とでは若干の違いがありますが見た目としては共通点もあります。

2024年に新調された体験用の十二単は紫色の唐衣と朱鷺色の表着の特徴が活かされての作りに仕上げられていました。 紅梅の匂い襲ねの五衣に紫色の唐衣が綺麗に映えて、萌黄色の単に朱鷺色の表着が補色的な組み合わせとなって豪華且つ可愛い雰囲気のある物になっています。

細かい衣紋が衣紋者のスタッフの方に整えて頂いて、最後に釵子の上に日蔭の糸が付けられての十二単姿の完成になります。 檜扇は自前の物を使う事になりましたが、持具として用意されている檜扇も何らかの時期に新調されたのか状態としてはとても良い物になっていました。 檜扇を使っての構図を自由に組みたいのであれば檜扇は自前の物を使う方が良い傾向があるようです。

檜扇は高価な物ですので自前の物を持たれる方は少数派ですが扇系の物は持っていても減価償却の面では早期に出来ますので個性を出したい方にはお勧めの物になります。 以前に西陣織会館さんで十二単の衣装体験をした時には檜扇の糸の一部が切れていて予備の檜扇を用意して頂いた事がありましたが、この時の衣装体験で少しだけ使わせて頂いた檜扇はそう言った事も発生せずに描き込みのしっかりとした物になっていてとても良い物になっています。

メイクの設定

十二単の着付けが開始される前にメイクが施される事になりましたが、以前では液体の白粉が使われての白塗り系のメイクでしたが、現在ではドーランやスティックファンデーションをベースとした白塗りではないメイクになっていました。 化粧品は舞台系の物が使われていましたが、以前の白塗りのメイクとは異なっていて眉毛も濃く描かれて口紅も濃い色が使われていると言う現代的なメイクの仕上がりになっています。

私は顔立ちが明るくなる白塗りのメイクの方が好きなのですが、この点は個人個人の好みの違いがありますので、一概に良いのかどうなのかと言う事は出来ませんが、今時の方の場合は白塗りメイクは浮いてしまうので白塗りではないメイクの方が良いのかもしれません。 メイクも丁寧に施されていきましたがメイクから何から何まで含まれての十二単の衣装体験で作り込みがしっかりしていると言う印象が感じさせられました。

かつらは以前では釵子の付いている垂髪のかつらと釵子の付いていない垂髪のかつらの両方を選ぶ事が可能でしたが、現在では釵子の付いている垂髪のかつらのみの設定になっています。 かつらは新調されたのか釵子の金属の部分や生え際の網の部分の状態が良くなっていて傷んでいる部分も無く髪の毛の質も良い物になっていました。 値上げされたと言うのはかつらが新調された影響があるのかもしれないですね。

以前では釵子の付いていない垂髪のかつらの設定があってそれがどのようなかつらであるのかなと言うのがありますが、体験者の方が言われるには戦国時代の姫や奥方の設定のような良くある垂髪のかつらになっていたそうで、垂髪の髪型の後ろの部分はその時代の設定の髪型らしく途中で結われている物になっていました。

かつらは特に希望がない時には深めに被せられる傾向がありますので、顔立ちとのバランスの面を意識して浅めに被せて頂きましたがそれでもこのような額が狭い形での仕上がりになります。

十二単の衣装が全て着付けられるとその時に日陰の糸が用意されて頭頂部に付けられて行きましたが、まさしく「葵祭」の斎王代のような雰囲気と言わんばかりの現代的な要素も取り入れられながらの仕上がりになっていました。 日蔭の糸も豪華な物が用意されての対応でしたが、平安時代のお姫様と言って良いのか「葵祭」の斎王代と言って良いのか垂髪の雛人形と言って良いのかそのような雰囲気に仕上げられました。

日蔭の糸は衣装体験の場で用意される事は少ないのですが、それが含められての体験料金でしたので2024年12月までの旧料金が適用されての衣装体験であるとは言え料金設定としては妥当な物であるのかなと感じさせられました。

小道具の設定

小道具として用意されていた物は持具になっている檜扇がありましたが、私が体験した時には自前の檜扇と造花の花束を持参して行きました。 小道具は持って行けば持って行くほど良いのですが、この時には旅行のついででの訪問でしたので持参出来た小道具はこれで一杯一杯になっています。

衣装体験が主目的で出掛ける場合では小道具もそれ相応に持参しますが、この時は旅行が主目的でしたので小道具を持参するにも限界があったのが惜しいです。 旅行、観光や風景写真の撮影と衣装体験の両立と言う面では荷物の嵩の面で難しいのかなと改めて感じさせられました。

特別な小道具と言う意味では造花の花束のみでしたがそれでも1個持参しているだけでかなりの違いが出ているのかなと思いました。 持参している檜扇と造花の花束で15構図分の写真を撮影して頂く事を目標として頑張りましたが、衣装体験が終了した時間が想像していたよりも早かったので欲を出してもう10枚程度写真の撮影をして頂いたら良かったのかなとも感じさせられます。

小道具を持ち込む事を知ったのが2015年以降で小道具を持参して色々な構図を組む事が出来るようになってからが約10年ですが、小道具類も少しずつ見直したい所もあってそれも考えながらの物でしたが、造花の花束の場合は大小で2種類は持っていた方が良いのかなと思いました。

自由撮影

まずはカメラマンのスタッフの方にアルバムにする写真の撮影が2構図分されてから手持ちのiPhoneを渡しての自由撮影がされる事になりました。 前回に訪問をした時にはデジカメでの撮影でしたのでその時代と比較すると1枚当たりの撮影の時間が早くなっていて、この点が現在のスマートフォンやiPhoneでの撮影のモーションの早さを感じさせられる事になりました。

構図を作って撮影までが1枚当たり10秒掛かるかどうかでしたので、10分の撮影時間であるのならかなりの枚数の撮れ高があったのかなと思います。 カメラ関連に関しては技術の進化の影響が良い意味で出ているのかなとも感じさせられましたでしょうか。

最初は立ちでの構図を檜扇の構え方を変えながら40枚程度撮影して頂いてから小道具を造花の花束に変えての撮影もして頂いてそれも30枚程度撮影して頂く事が出来ました。 撮影の時間は手早く出来ましたが、立ちでの構図の場合では表情違い事はありましたが構図を色々と変える事が出来なかったのが惜しかったです。

その後は座りでの構図での撮影もして頂く事になりました。 基本的には手持ちのスマートフォンやデジカメでの撮影の対応になりますが、照明機材に干渉しないスマートフォンの方が良いと思います。 近年ではスマートフォンのカメラ機能の画質が2000万画素以上と格段に良くなっていますので特別な撮影でもない限りではスマートフォンの持参する事での撮影をして頂く方が良いでしょう。

立ちでの構図と座りでの構図を両方合わせた撮影枚数としては約70枚でしょうか。 座りでの構図でも小道具としては貸し出された檜扇や持参した造花の花束を使用しましたが、「葵祭」の斎王代を意識された十二単姿の写真を満足に残す事が出来ました。

個人的に気になった物としてはこちらの西陣織会館さんの十二単の唐衣と衣紋道雅ゆきさんの細長の有職文様が似ていたのですが、同じ装束店に注文されたのかどうなのかと言うのは現状では他の体験者の方の写真を見比べる程度しか出来ませんでしたので、何らかの機会で衣紋道雅ゆきさんの細長も体験してみたいと思っています。

私の場合は年末年始の時期しか自由な休みが確保出来ないので、そう言った時期に休まれる店舗にはなかなか訪問する事が難しいですが、何とか訪問する機会を作る事が出来たら良いです。

まとめ

西陣織会館さんへの訪問は複数回ありますが、十二単が新調されて色目が可愛い雰囲気になっていると言われて興味を持って休みの日が合えば良いかなと思っての予約と訪問でしたがその通りの良い作りで且つ良い色目の物になっていました。 正絹の素材で打衣が略されていない状態での完全体での物でしたが、メイクやかつらまで含まれての体験料金が2024年12月までは19800円(税込)と言う感じでかなり良心的な物になっていました。 2025年1月以降は体験料金が一気に33000円(税込)に値上げされる事になって気軽に衣装体験出来る料金設定ではなくなりましたが、女性の束帯の衣装体験に関しては再度認められるようになりましたので機会があればそう言った衣装の衣装体験をしてみたいと思います。

流石は京都品質の平安装束であると言うのが感じさせられましたが、学術施設での十二単の衣装体験であるとは言え、メイクとかつらも釵子と日蔭の糸が付いている物が用意されました。 そう言ったかつらの設定での十二単の衣装体験ともなると、他所ではもっと高い料金の設定になるだけに、2025年の現在の体験料金で考えても良心的な所があるのかなと思いました。 衣装が着付けられた姿だけでも「葵祭」の斎王代役を意識されている物になれて見た目だけでもそれに近い雰囲気になったのが嬉しかったです。

十二単姿での衣装体験をしてプロカメラマンの方に十分な枚数を撮影をして頂いた後は時間的な余裕が若干ありましたので、衣紋者のスタッフの方にお願いして唐衣と裳を脱がせて頂いた重ね袿姿での撮影も引き続けられる形で開始する事になりましたが、それに関しての詳細は次回の記事で紹介させて頂きたいと思います。