風雅乃絵姿~時代衣装変身体験と女一人旅~

時代衣装、平安装束の変身体験の魅力と女一人旅の魅力を紹介しています。

MENU

オプショナルツアー、竹富島での自由散策・後編。2025年12月の沖縄県への旅行(その24)

新着記事

冬季休暇の旅行は原則的にはおひとり様での旅行に出掛けていますが、奇数年の年末であると言う事で偶数年の年末のように派手に散財する事は出来ませんでしたので予算がある程度決められている状態での旅行になりました。おひとり様での旅行であるだけに候補地は国内も海外も選択肢として色々ありましたが、国内であるのなら南国リゾートに出掛けたいと思って複数の候補地から航空券を探す事にしました。

往路と復路の航空券の料金の面で丁度良かったのが2025年12月25日の出発で12月29日の帰着でしたので日程の面では4泊5日の旅程の内容になりましたが、南国リゾートでも前々から興味のある石垣島と八重山諸島に出掛ける事にしました。

現地では複数のツアーの参加しましたが、石垣島や八重山諸島への旅行としては王道であろう西表島や竹富島、石垣島の主な観光スポットを巡るツアーバスを選んで玉取崎展望台やシーサー農園や川平公園と言った王道的な観光スポットを巡る内容にしました。公共交通機関での訪問が難しい場所にも出掛ける形の物になりましたが、石垣島に行く事は初めてでしたので王道的な観光を意識した内容の物で旅程を組む事にしました。

4泊5日での1年に1度出掛けるかどうかの規模の大きな旅行になりましたがその行程の一つとしてオプショナルツアーにて竹富島で自由散策をしたと言う事でその事を書かせて頂こうと思います。今回の旅行はおひとり様の旅行ですが、レンタカーなしでの旅行ですので参考になればと言う思いがあります。

前回の記事はこちらになります。

fuuga-no-esugata.hatenablog.com

帰りの送迎バスの時間に合わせての散策です

竹富島の東集落と西集落を散策していましたが、iPhoneを見ていると15時40分を過ぎた時間になっていましたので、そろそろ竹富観光センターに引き返そうと思って方角を確認して戻る為の散策をする事にしました。石垣の内部に植えられている物としてはフクギやブーゲンビリアが植えられています。フクギはいわゆる屋敷林であり、竹富島の景観を特徴付ける重要な要素になっています。

フクギは葉が厚く密集しており、強風を遮るのに適しています。石垣と組み合わせる事で、二重の防風対策が形成されています。また、直射日光を和らげる事で、住宅内の温度上昇を抑える効果もあって環境にも配慮されています。

花がとても美しいです

冬の時期ですので花の種類は少ないのですが、竹富島では花も咲いています。ブーゲンビリアもありますが、こちらの花はまた違った種類の物になっています。紫色の花が印象的ですが詳細の種類が分からなかったのが惜しいです。Phoneで撮影していてこの時にはポートレートモードが起動していたのか背景のブーゲンビリアが見事なまでに玉ボケされて写っています。iPhoneの玉ボケは一眼の玉ボケとはまた違った雰囲気が出ていて良いです。

ブーゲンビリアとの対比がまた綺麗です

構図としてはこのような形が良かったのでしょうか、前景に紫色の花、背景にブーゲンビリアが咲き誇っています。ブーゲンビリアのボケ具合が何ともなく良いでしょうか。観光写真としては評価が異なりますが花の写真として見るのであれば良い感じになっています。石垣の部分が写っていないので「いかにも竹富島で撮影しました」と言うような観光写真的な雰囲気にはなりませんでしたが、南国情緒が出ていてこれはこれで良い写真になりました。

南国リゾートらしい花が咲いています

先程の花とは違う品種になりますが、こちらも紫色の花になります。このようにして色鮮やかな花が咲いている所が南国情緒が出ていて、都会の喧騒からは解放されて良い意味で旅行しての非日常を味わっていると言う感覚になりました。竹富島は年間を通して温暖で降水量が多く、台風の影響も頻繁に受けます。特に強風と塩害は植物の形態に大きな影響を与え、低く広がる樹形や、厚くて硬い葉を持つ植物が多く見られます。こうした条件が、竹富島特有の植生を形成する重要な要因となっています。

旧竹富村役場跡に世持御嶽があります

世持御嶽は、旧竹富村役場の敷地に存在していて、竹富島の中でも特に重要な祭祀空間の一つであり、その成り立ちは島の歴史、信仰、社会構造と密接に結びついています。御嶽(うたき)とは、南西諸島に広く見られる聖地の総称であり、神が降臨するとされる場所、あるいは祖霊を祀る場として機能しています。世持御嶽もまた、そのような精神文化の中核をなす存在であり、竹富島の人々の世界観を理解する上で欠かす事の出来ない場所になっています。

世持御嶽の世持(ゆーむち)という名称には、世を持つ、すなわち世界や共同体を支えると言う意味合いが込められていると解釈されることが多いです。このことからも、この御嶽が単なる一集落の守護ではなく、より広い範囲に関わる重要な祭祀拠点であった可能性が示唆されます。実際、竹富島には複数の御嶽が存在するが、それぞれに役割や祭祀の対象が異なり、世持御嶽はその中でも特に格の高い位置付けにあるとされています。

竹富島での伝統行事が開催されている場所です

竹富島は琉球王国時代に、島々が行政的・宗教的に組織化され、祭祀体系も整備されて行きました。この過程で、各地の御嶽は国家的な祭祀を行う物の一部として再編され、特定の神々や祖先が体系的に祀られるようになったと考えられています。世持御嶽もまた、このような歴史的文脈の中で現在の形へと整えられていった可能性が高いです。

さらに、世持御嶽の成り立ちには、竹富島の創世神話や祖先伝承が深く関わっています。八重山地域には、島の始まりを語る神話がいくつか伝えられており、その中では神々が海の彼方から訪れ、土地を開き、人々に生活の知恵や秩序を授けたとされます。このような神々が最初に降り立った場所、あるいは人々と接触した場所が御嶽として祀られることが多く、世持御嶽もその一つであると考えられています。

公衆トイレも伝統建築を意識しての物になっています

世持御嶽は元々が役場の敷地であった事があってなのか、竹富島を挙げての祭祀が執り行われて人が集まる事があるからなのか、敷地内には公衆トイレも設置されています。外観は景観に完璧なまでに配慮して伝統建築の見た目で一見すると公衆トイレのようには見えない状態でそのような事を知らない限りでは一般の民家のように見えますが、この点での景観への配慮が行き届いているのかなと思いました。

伝統民家の民宿があります

世持御嶽の近くには泉屋と言う名前の伝統民家の民宿があります。通りがかった時には何らかの古民家カフェかなと思いましたが、後日談的に検索で調べていると実際には民宿であった事を知りましたでしょうか。このような伝統建築の宿泊施設は興味がありますが、実際に離島の離島で宿泊するような事が実現するのかは分からないので入口のみでも撮影して雰囲気だけでも味わおうを思いました。自然が溢れる環境での宿泊は心の癒しにもなりそうです。

竹富観光センターに向かっての戻りの道になりました

竹富島の集落景観を語る上で最も象徴的なのが、白砂の道と石垣の連続である。白砂の道は集落内の道路には珊瑚の砂が敷き詰められています。この白砂は単なる景観要素ではなく、以下のような役割を持っています。雨水の排水を助ける、雑草の繁殖を抑制する、光を反射して明るい景観を生んでいる、さらに、住民によって日常的に清掃される事で、美しい状態が維持されています。この掃き清める文化そのものが景観の一部になっています。白砂の道の一つをとっても竹富島の住民が丁寧な生活が営まれていると言うのが感じさせられます。

伝統建築の民家が存在しています

竹富島の集落は、琉球王国時代にその基礎が形成された。特に重要なのは、王府による統治と村落計画である。集落は単なる自然発生的なものではなく、政治的・社会的な統制のもとで整備された。竹富島には主に三つの集落(東集落・西集落・仲筋集落)が存在し、それぞれが独立した組織として機能してきた。これらの集落は祭祀や行政単位としても重要であり、現在でもその構造が維持されています。

また、沖縄の伝統的な宗教観である御嶽信仰が集落構造に深く関わっています。神聖な場所を中心に居住空間が配置される事で、精神的秩序と物理的空間が一致している点が特徴です。現在、散策している集落が西集落ですが、西集落の御嶽としては世持御嶽があって、少し前に紹介した東集落の御嶽としては西塘御嶽がありますので行政単位として御嶽が存在しているのかなと感じました。

竹富島は、八重山諸島に属する小さな島でありながら、沖縄の原風景ともいえる伝統的な集落景観を今なお色濃く残している地域として知られています。その最大の魅力の一つが、厳格に守られて来た伝統建築と、それを取り巻く生活文化になります。

竹富島の伝統建築を象徴するのが赤瓦の屋根になります。この赤瓦は沖縄特有の物で、粘土を焼成した後に釉薬を施して仕上げられます。赤い色は鉄分を含む土による物で、南国の強い日差しの中で鮮やかに映えています。屋根の構造は、単なる美観以上に機能性を重視しています。

竹富島は重要伝統的建造物群保存地区に選定されており、厳しい景観保護のルールが存在しています。例えば、新築・改築には伝統様式の遵守が求められるます。看板や色彩の制限、電柱の景観配慮、これらの取り組みにより、集落景観は高いレベルで維持されています。一方で、観光地としての人気も高く、多くの来訪者が訪れます。

水牛車観光等は、伝統文化を体験出来る魅力的な要素であるが、過度な観光化は景観の質を損なう可能性もあります。その為、地域住民と行政が協力し、持続可能な観光の在り方が模索されている。

石垣の入口にはシーサーが飾られています

石垣で出来た門構えにはシーサーが置かれています。屋根の上に置かれる場合では一体での設置が多いのですが、門構えに置かれる場合では一対で置かれる事もあります。沖縄の土産物のシーサーの場合では一対での形になっている事が多いので、観光客の方には一対の印象の方が強いのかなと思います。

沖縄県の伝統建築の場合で屋根の上に置かれる場合では、現地の信仰の形に則った一体での設置の方が多いようで土産物で一対の形で販売しているのは、本州の人の美的センスに合わせて左右対称になるような形にしている事から出ていると地元の方が言っておられました。

伝統建築の民家の風景が続いています

竹富島の民家は、必ずと言って良い程石垣で囲まれています。この石垣は珊瑚石灰岩を積み上げて作られており、高さはおおよそ人の胸から肩、子供の身長程になっています。

石垣の主な役割は元々は防風になります。台風の際、直接建物に風が当たるのを防ぎ、風の力を分散させる働きを持っています。また、砂や塩分を含んだ風から家屋を守る役割も果たしていいます。近年ではプライバシーの保護の意味合いも含まれていますが、元々は防災の為の物として機能していました。

石垣の積み方にも特徴があり、隙間を完全に埋めるのではなく、適度に風を通す構造となっています。これにより風圧を逃がし、壁全体が倒壊するのを防ぐと言う知恵が活かされています。石垣の内側には、フクギが植えられています。これがいわゆる屋敷林であり、竹富島の景観を特徴付ける重要な要素になっています。

新しい建物でも伝統建築の技術が活かされています

竹富島での自由散策の終わりも終わりで竹富観光センターの近くの建物を撮影しましたが、築年数の浅い建物ではありますが、きちんと伝統建築に則って建物が作られています。石垣の内側にも植物が植えられていて、新しさもありながらも伝統的な物を守られていると言う事で素晴らしいと思いました。

各家屋は低い石垣で囲まれています。この石垣は珊瑚石灰岩を積み上げた物で、台風の風を和らげる役割を持っています。完全に遮るのではなく、風を適度に通す構造が特徴です。石垣の高さや形状には微妙な違いがあり、各家の個性を表現しながらも、全体として統一感を保っています。

こちらの建物が新しい建物ですので、サッシの部分が今時な素材になっているようにも感じましたが、それ以外の部分は竹富島の伝統建築の工法が取られている所が見えて来ます。竹富島の家屋は、赤瓦屋根の木造平屋建てが基本で、この建築様式は沖縄伝統の民家形式を良く残しています。屋根には赤瓦が使用され、漆喰で固定されています。この構造は強風対策として非常に優れており、瓦が飛ばされにくいです。また、赤色は視覚的に強い統一感をもたらし、集落全体の象徴的景観となっています。

竹富島の自由散策が終わって竹富観光センターに戻りましたがその時の時間としては16時過ぎになっていました。竹富港への送迎車に乗る為に並んでいましたが、オプショナルツアーへの他の参加者の方も戻って来られて、家族連れの方も多かったですので送迎車を待つ列が長かったですので時間に少し余裕を持たせて戻って来て良かったです。

次回の記事はこちらになります。

fuuga-no-esugata.hatenablog.com

最後までお読み頂き有り難うございます。

「風雅乃絵姿〜時代衣装変身体験と女一人旅〜」では、時代衣装や民族衣装の衣装体験・変身体験の為の情報や、女性の一人旅での旅行記を綴っています。

興味のある方は読者登録をお願いいたします。

ご一緒に衣装体験や変身体験、女性の一人旅の趣味の世界を楽しんで行きましょう。