風雅乃絵姿~時代衣装変身体験と女一人旅~

時代衣装、平安装束の変身体験の魅力と女一人旅の魅力を紹介しています。

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【学園祭】早稲田大学装束研究会さんでの衣冠(2016年11月6日)

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2016年11月6日、早稲田大学の学園祭で早稲田大学装束研究会さんが格安の体験料金の平安装束の体験会を実施されると言う事で午前中から会場に行って平安装束の衣装体験の希望を言う事になりました。 この時には男性の平安装束では衣冠と狩衣が用意されていて受付をして下さっている学生の方に希望している衣装を言って、整理券が渡されて体験時間を案内されました。

大見出し衣装体験の概要

体験日:2016年11月6日

時間:11時30分から12時

早稲田大学装束研究会さんの衣冠

体験料金:500円

衣装の内容について

平安時代の貴族の準礼装を設定しての衣冠姿。

頭飾り:冠

小袖:白色

指貫袴:紫色

単:山吹色

袍:赤色

実際に衣装を着付けられて

早稲田大学の学園祭の早稲田大学装束研究会さんの会場に訪問をしたのですが、関東地方では滅多な事で開催されない平安装束の衣装体験でしたのが衣冠の衣装体験でも開場時間から時間が経っても若干の体験枠が空いている形になっていました。 私の場合は10時前に訪問をして整理券を受け取っていた所、細長の衣装体験が10時30分からの体験開始でしたが、それに引き続けられるような感じでの衣冠の衣装体験を希望していた所、11時30分からの枠が空いていましたのでその時間での整理券を受け取って体験させて頂く事になりました。

平安装束は東京成徳大学さんの体験イベント用の物として出されている物になりますが、全ての物が貸し出されていた形ではなく、十二単と細長と衣冠と袿と狩衣が用意されていました。 東京成徳大学さんの体験イベント用の平安装束と言う事では八千代市立郷土博物館さんと同じ仕様の物になっています。 体験用の平安装束で目玉の物であるのは十二単ですが、店舗系の場所であるのなら体験料金が高い細長や衣冠も人気がありました。

単の色は山吹色と華やかな色目になっています。それに紫色の指貫袴が着付けられてから赤色の袍が着付けられる形になります。 帯が結ばれてから懐紙が入れられて最後に冠が被せられますが、赤色の袍は五位の官位の設定になっています。 一位から四位までの身分が高い設定の衣冠としては黒色の袍になりますが、赤色の袍は華やかな仕上がりになっている所が魅力的に感じました。

学生のボランティアの方に最初に白小袖が着付けられていって指貫袴を穿かせて頂いてから衣冠が着付けられて行きましたが、下着姿に関しては教室の隅の仕切られた外部からは見えない場所に案内して頂けたと言う事でこの点では学術施設系の衣装体験としては良心的な物になっています。 良くある時代行列系の祭の女性の着替え場所のようなカーテンで仕切られているような場所ですが機能的な物としては下着姿への着替えの場所と撮影の場所を分ける物になっていてこの点では良い物に感じさせられました。

単は山吹色、袍は赤色ですが単の山吹色と袍の赤色の組み合わせが他所では余り見られないような色目の物になっています。 赤色の袍は体験用の物としては比較的良く見られる物になっています。 単の色が山吹色の物ですが、袍の色が赤色と華やかな色目の物であると言う事で地味にならずに存在感のある物になっています。 山吹色の単は店舗系の場所では珍しいだけにそれが体験出来ると言う事が貴重な体験であるのかなと思いましたね。 この時の衣冠の組み合わせとしては華やかな色の組み合わせの物になりました。

学術施設系の衣冠の衣装体験であると言う事でどのような物が用意されるのかの事前情報を知らない状態で訪問しましたが、実際に見ていると東京成徳大学さんの体験イベント用の物が出されていて、衣冠に関して言えば八千代市立郷土博物館さんとほぼ同じ設定の衣装になっていて華やかな雰囲気に仕上がっていて良かったです。 体験用の衣冠であると言う事で笏と言った持具が略された物になっていますが実際に着付けられた姿としてはきちんと仕上がっていました。

髪型は地毛を纏めた物になっています。 時間的な面で簡単に纏める感じになっていましたね。 衣冠は上質な物が使われているのか生地も重厚な織物になっていて、流石は衣冠と言う感じで本格的な仕上がりになりました。 時代行列の世界では衣冠は主役級の役柄の設定ですのでこれが体験出来ると言うのが衣装体験の世界ならではに感じました。 赤袍の衣冠の姿としての衣紋が仕上げの段階で整えられてからは複数の構図で15枚程度撮影をして頂きました。

メイクの設定

メイクに関してはセルフメイクの形で予めメイクする形になっていますので口紅以外の物は自宅でメイクして、細長の衣装体験の終了後の待ち時間の間に口紅をティッシュで落として男装向けの顔立ちに仕上げましたが、口紅を落とした所以外では細長の衣装体験と同じメイクでしたので、男装と言うよりは宝塚歌劇の平安時代の題材の作品の男役のような雰囲気のメイクに仕上がってしまいました。

ファンデーションのベースメイクになっていますが、市販品のファンデーションで色目としては明るめの色を塗っている形です。 女性の衣装の場合ではもっと明るい色でピンク系の物が欲しいと感じさせられましたが男性の衣装の場合はこれで丁度良い色になっているのかなと思いました。 時代やさんで言う所の男装の白めナチュラルメイクのような地肌の色になっています。

ファンデーションも普段使う色よりも白めの色の物を使っていました。 自宅を出発した時点では口紅はナチュラルカラーの物を塗っての物でしたが、目元は既に派手な状態になっていた為、電車での移動中に良く周囲の方に驚かれる事が無かったのかなと感じさせられました。 メイクが派手であるのか分かりませんが、格安の体験料金で体験出来る衣装体験と言う事を考慮すると写真の仕上がりの意味での完成度としては高い物になっていたのなと思います。

小道具の設定

小道具として用意されていた物としては衣冠の持具になっている檜扇のみになっていますがこの時は扇に関しては自前の蝙蝠扇を持参していましたが、衣冠の赤袍と色が被ってしまうので衣冠の持具の檜扇をそのまま使う事にしました。 男装用の小道具を何か持参すると言う事が無かったので他の物は持参しませんでしたが、実際には造花のような嵩張らない系の小道具でも持参すれば良かったのかなと感じさせられました。 一輪や三輪程度の地味目の造花でも良かったのでそのような物を持参すれば良かったです。

特別な小道具が無しで持具として用意されていた檜扇のみで衣装体験をした機会がかなり久しぶりになりましたが、何とか15構図分を作り出そうとして檜扇を持って身振り手振りで構図を作った形でしたが本当に何でも良いので小道具として何か持参するべき内容になってしまいました。

強いて言えば男装の設定でしたので笏が欲しかったです。 衣装体験全体での時間が20分程度で撮影時間が短めに設定されていましたが、こちらの記事を再編集している2025年の現在であるのなら1枚当たりの撮影時間の短いスマートフォンであるのなら短時間で多い枚数の写真の撮影が可能であったのかなと思いましたね。 こちらの衣装体験をした2016年当時の撮影機材の環境を考えるとこの点が惜しいです。

自由撮影

写真の撮影は着付けをして下さった学生のボランティアの方にして頂く形になりました。 撮影用の機材としてはその当時に使用していたデジカメになります。 デジカメはソニーの高級コンデジですが色目が綺麗に出ていてこの点が良かったです。 ソニーのコンデジやXperiaに代表されるスマートフォンの場合は青みが強く出る傾向があるようです。 青味が強いので紫色の指貫袴の発色が良かったですが色は綺麗に出ていたと言う事でこの点は流石デジカメであるのかなと感じました。

立ちでの構図と座りでの構図を両方合わせた撮影枚数としては約20枚になりました。 格安の体験料金での衣装体験であると言う事で持ち時間が短めで自由撮影の時間としては5分から7分程度でしょうか。 1枚当たりの撮影時間の短い現在のiPhone等の物であるのならもっと撮影出来ていたのかなと思うと撮影の機材の面での時代背景を感じさせられる内容になっています。 限られた時間を生かしながら立ちでの構図や座りでの構図と言う感じで手早く撮影をして頂く形になりました。 髪型こそ地毛を生かした纏め髪でしたが、平安時代の公達を設定しての衣冠姿の写真を満足に残す事が出来ました。

衣装体験の参加をする際には早稲田大学装束研究会さんのFacebookのタイムラインの投稿から足袋のみの持参で良いと言われて足袋と細長の衣装体験の時の蝙蝠扇のみを持参して訪問しましたが、小道具を何か持参していた方が良かったのかもしれません。

衣冠姿ではありますが背景の設えもきちんと作られていて、平安時代の公達を意識された感じで華やかな色目に仕上がっているのでこの点は東京成徳大学さんの教授の方の美的感覚の良さを知った次第になります。 撮れ高としては手持ちのデジカメで撮影をして頂いた写真を含めて約20枚ですが満足の行く衣装体験になりました。 格安の体験料金でこの内容であるのならとても嬉しい衣装体験になっています。

まとめ

500円で衣装体験が出来る平安装束、それも常設店舗の無い関東地方の物であると言う事でこちらの早稲田大学装束研究会さんの平安装束の衣装体験は人気がありますが、学生のボランティアの方の着付けで実際に着付けられた姿としてはきちんとした物になっていました。

学術施設系の場所ですので体験用に省略された衣装が用意されて衣装の着数も少ないのかなと思うと意外にも十二単や細長や衣冠のような豪華な衣装もあったと言う事で完全に文化体験系のイベントになっていました。 男性用の衣装では希少価値の高い衣冠が黒袍も赤袍も用意されていたのがこの年の収穫になっています。

流石は天下の早稲田大学のクオリティーであると感じさせられました。 こちらの記事を書いている2025年の現在では考えられないようなご奉仕的な内容でしたが交通費と500円の体験料のみで十二単の衣装体験が出来たと言う事ではとても美味しいイベントに感じました。

強いて言えば会場がもう少し広かったら良かったかなと感じましたが、安い体験料金で衣装体験が出来ているだけに無理は言えない感じでしょうか。 小道具で何を持参したら良かったのかなと思ったのは龍笛であると感じましたが、この時にそれを持参して行かなかった事があったのでこの点では惜しかったです。

最後までお読み頂き有り難うございます。

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